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#004 ひやおろし 其ノ二 静岡県 「開運」
開運

杜氏 波瀬 正吉(はせ しょうきち)昭和7年石川県珠洲市生まれ。

この蔵を語るにはこの杜氏を語らずには、始まらない。
開運の酒を口にした誰しもが知らない者は、いないだろう。

杜氏
日本酒の醸造工程を行う職人集団、すなわち蔵人の監督者であり、なおかつ酒蔵の最高製造責任者をいう。
そして全国にはさまざまな流派があり、波瀬氏は石川県の能登流のひとり。
能登流派の伝説的名杜氏4人衆を皆はこう呼ぶ。「能登四天王」と。
常きげんの農口尚彦、天狗舞の中三郎、満寿泉の三盃幸一、そして開運の波瀬正吉。

波瀬氏が酒造りの道に入ったのは昭和23年、姉の夫が蔵人だったこともあり、紹介してくれた蔵が(今はもう無いが)静岡県御殿場の「富士自慢」だった。ここの杜氏は厳しかったが、酒造りがしっかりとしていて、9年間懸命に覚え修行した。その後、能登輪島の蔵で7年間修行をし、石川県の蔵に移るつもりだった時に開運の土井清ナ社長に誘われ開運へ蔵入りを決意する。昭和43年秋のことであった。

杜氏になったばかりのころは、酸味の多い日本酒の時代であった。
ある時、土井社長より「食中酒として女性にも気楽に飲んでいただけるお酒をつくりたい」
そして、「無理な売込みをしないでお客様から求められる価値観の高い美酒にしたい」との想いに共感して新たな酒造りのチャレンジが始まった。

良い酒造りのため最新の設備を整え、「最も新しい技術で最高の酒を造る」という土井社長のモットーが波瀬杜氏にとって、最高の日本酒を造るための心地よいプレッシャーになっていた。

杜氏の実力は鑑評会によって評価されることが多い。鑑評会には、静岡県・名古屋国税局・能登杜氏組合自醸酒品評会・全国新酒鑑評会などがあるが、波瀬杜氏は名古屋国税局新酒鑑評会で異例の2年連続首位賞受賞、そして21年連続入賞。
能登杜氏組合自醸酒品評会では36回の入賞と8回の最優秀賞受賞はまだ誰にも破られていない記録である。
全国新酒鑑評会も17回金賞7年連続金賞を受賞している。

波瀬氏は鑑評会の成績よりも自分の造ったお酒を飲んで頂いている方々の「美味しい!」という言葉が1番の楽しみ、そして「酒造りは毎年一年生」と謙虚な笑顔で話されていたそうです。

私が波瀬氏に出会ったのは10年前、東京のきき酒会に杜氏自ら出向き、私たちに最高の笑顔でお酒を提供してくれました。

平成21年、名杜氏 波瀬 正吉は帰らぬ人となりました。享年76歳

皆がこう言います。「開運の酒は、何を飲んでも美味い」と。

今日ご紹介する「開運ひやおろし」が波瀬杜氏の最後の作品。

ぜひ皆様に「波瀬杜氏を想いながら飲んでいただきたい。」私どもの切なる願いです。

今秋より新たな酒造りを任されるのは土井清ナ社長のご子息弥市専務。
今まで波瀬杜氏と二人三脚で酒造りをしてきた彼が醸す酒をこれからも樽一は暖かく見守り続けていきたいと想う今日この頃です。

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