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メニューにはない、お酒もありますので、日本酒ファンは要チェック!

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#012 新潟県「清泉」
清泉

マンガ「夏子の酒」ご存じですか?
新潟の酒蔵の娘「夏子」がOLから実家に戻り亡き兄の夢を受け継いで酒造りに挑むストーリーです。
テレビドラマでも放送され、夏子は和久井映見さんが演じていました。

そのモデルになった酒が久須美酒造の清泉純米大吟醸亀の翁(かめのお)です。
「夏子の酒」では夏子の兄がわずか1500粒の幻の米「龍錦」を復活させて酒造りに励むも夢半ばで亡くなり、東京でコピーライターだった夏子が兄のその意志を受け継ぎ、夏子を取り巻く様々な人間模様を描きながら栽培会の仲間達と見事に幻の酒米を復活させ、お酒を完成させるお話しです。

モデルになりました久須美酒造の目の前にある水田には「亀の尾復活の地」と書いてあるりっぱな札が立っています。
亀の尾は「不世出の名酒米」と謳われながら、倒伏しやすく、病害虫に弱いことからその後すっかり姿を消してしまいました。「亀の尾で造った酒にまさる酒はない!」と越後杜氏の長老から聞いた久須美酒造6代目社長は「その米でぜひ酒を造りたい!」とロマンをふくらませ、この幻の酒米「亀の尾」を探しにかかりました。
1985年11月、ようやく穂にして10本、約1500粒のわずかな種もみを入手することが出来たのです。
彼等の手により、1500粒の種子から翌年春に963本の苗が育ち、秋には30Kgの『亀の尾』が甦りました。更に1987年秋に4800kgを収穫、そして1988年の冬、香り高い純米大吟醸酒『亀の翁』が誕生しました。

写真にある列んだ2本の違いは何でしょうか?

発売当時、既に「亀の尾」の商標登録はされており、酒米「亀の尾」で仕込んだ酒は
酒米の名前が使えず、翁という字をあてたそうです。

しかし、その蔵は廃業し、久須美酒造は大吟醸生酒に「亀の尾」と命名しましが、こちらの酒米は
実は山田錦なんです。

その後、順風満帆だった久須美酒造に新たな事件が襲います。
2004年7月に未曾有の水害、3ヶ月後の10月に祖母がお亡くなりになり葬儀の翌日に新潟県中越地震発生。
崩壊した蔵を修復し、ようやく立ち直りはじめた2007年7月今度は中越沖地震が発生。

久須美社長は丹念に造り上げた幻の純米大吟醸「亀の翁」の貯蔵タンクの蓋がずれていただけで、
お客様に万が一埃の入ったお酒をお出ししてはいけないと全てのタンクを破棄したそうです。

崩れかけた蔵の中から奇跡的に残っていた瓶詰めされた20年前の「亀の翁」は20年の歳月を超えて、
滑らかに熟成されたきめ細やかな見事な味わいでした。

地元の方々、全国の清泉ファンの応援と社長を始めとした蔵人達の不屈の精神によって
また、「夏子の酒」のテレビスタッフによる特集番組も放送され、見事復活を果たしました。

久須美社長は読売新聞の連載の中で何度も「どんなに名が知られようといい気になって生産量を 増やさなかったことが災害を乗り越えられた大きな要因だった。」と話しています。

この新聞記事を自分も読んで胸が熱くなりました。やはり苦難を乗り越えたからこそ出るお言葉ですね。 そんな造り手の思いを背負って今日も樽一は大切なお酒を提供させて頂きます。

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