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毎日の仕入れの中で、店長の目にとまったお酒がほとんど日替わりで登場します!
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#016 熊本県「香露」
香露

当時、東の「越乃寒梅」・西の「香露」と語り継がれてきた酒は、明治42年熊本酒の主だった赤酒から清酒への切り替えの 必要性が強まり、県内生産者が力を合わせて酒造りの研究所を設立しました。大正7年に株式会社とし、翌年には初代技師長 であり、のちの酒の神様と称された野白金一氏を社長に向かい入れました。以降酒の品質は目覚ましく向上し、今では麹室の 室温調整は機械で行うが、当時は天窓で換気を行う「野白式天窓」を考案。また、こちらも今ではどの蔵でも行う、醪(もろみ)を 酒袋に入れて桶に吊るし滴り落ちる形で酒を搾る「首吊り」の技法などを取り入れたことで有名です。

だが、何と言っても吟醸酒の命、吟醸香の原点、協会9号酵母(熊本酵母)の採取、培養抽出等の開発に貢献し全国の高級酒ブームの火付け役にもなりました。

YK35という言葉が酒造りの世界を闊歩していた時代があった。
「Y」は山田錦、「K」は熊本酵母(きょうかい9号)、「35」は精米歩合を35%と言う意味で、毎年春に行われる全国新酒鑑評会で金賞を取るためには原料米に「山田錦」を使い、酵母は熊本酵母、その山田錦を35%まで磨けば金賞間違いなしといわれていた。
そんな迷信?も生まれたのは間違いなくこの蔵でした。

アタクシが初めてのきき酒会に参加した10年前の日本吟醸メッセ。まだ始まってもいないのに蔵の関係者もこないのに、ブースに長蛇の列が・・・
そうです!入手困難な香露大吟醸をひと目みたい、いやいや一口飲みたい為にわざわざ並ぶ行列。それほどまで稀少なお酒なのです。いつかは口にしてみたいと思いながらも出来ない。
そしてアタクシが香露を初めて飲めたお店がお客として訪れた樽一でした。

そんなイメージが頭の中で彷彿していながら、口に含んだ瞬間、「ん?」的な地味なイメージでした。今では熊本酵母をより自分たちの蔵に合う酵母に培養したり、醸造試験場も新しい酵母を開発したりしているので、香露大吟醸はさほどの驚きがあまり感じないお酒でした。
そして何年後かに樽一2代目社長の佐藤慎太郎が樽一に入社が決まったアタクシにプレゼントしてくれたお酒が「香露大吟醸原酒」でした。

アタクシも聞いたことも見たこともない大吟醸の原酒。佐藤社長曰く年に2本ほど入荷があるとのこと。その1本を頂くことができ、早速口に含むと、繊細で優雅な吟醸香、滑らかで静かに力強い味わい。「これが香露のすごさか!」と思わずうなずきました。
それ以来・・・・大吟醸の原酒は口にはしてませんが、今でもはっきりと覚えています。
若さゆえ、どうしても派手さを求めていたその頃の自分と違って、今では香露大吟醸を口にすると何だかちょっと大人びた自分がこの味を理解できる年頃につい、微笑んでしまいます・

今年もそのきき酒会に参加してきましたが、相変わらず今でも香露のブースにならぶ光景は全く変わっていませんでした。

どこの蔵も○○酒造とか××醸造会社等という社名ですがここは「熊本県酒造研究所。その名の通り、この蔵では他の蔵元の技術者や学生などの指導も兼ねて、日本の醸造界、これからの日本酒の生きる道へといつまでも牽引してくれることでしょう。

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