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#028 福島県「写楽」
写楽

古典写楽という銘柄は当時、日本酒を覚えた時の人気銘柄でした。
まだまだ、酒の味もろくに知らないアタクシはこの酒を本で知り、飲む機会がありました。当時は十四代などの華やかな お酒しか知らなく、今までの日本酒へのイメージが変わり始めていた頃でもありました。古典写楽を飲んだ印象はさほど良くなかったと記憶しています。というかきっとまだまだ青かったのでしょう。

いくつもの時が過ぎ、様々なお酒たちに巡り会って十数年前より少しは日本酒の事も分かるようになりました。自分で酒を仕入れるようにもなった時に酒屋の店頭でふと目に入ってきた銘柄がありました。それは何十年ぶりかに再開した「写楽」でした。
当時は浮世絵のラベルが印象的でしたが、現在のラベルはとても若々しく瓶のクチには「純愛仕込み」とたすきもかかる。どうも以前の昔くさい?雰囲気がない。調べてみると以前「写楽」を製造していた宮森家本家宮森文治郎商店の流れをくんだ東山酒造が廃業し会津を代表する銘柄を復活するべく、宮泉酒造がこの銘柄を引き継いだそうです。味わいは香りよく、五味のバランスがよく、米の味わいをキレイにそして巧に引き出し、心地よい酸味が杯を進めてくれます。当店でも昨年から本格的に仕入れ、今年最初に出荷された「初しぼり」からどれも飲み手を魅了する酒質で我々も楽しませてくれていました。そこに突然訪れた大震災。会津地方では震度6を越え、度重なる余震で何万という貯蔵していた酒が倒れ、壁が壊されました。しかし幸いにも水は通っており、酒造りを進めることができました。
震災後初出荷された純米酒と純米吟醸は震災前と遜色ない完璧な写楽として再び我々を楽しませてくれました。
2011年春・・・
今年の造りも無事終わった頃、蔵では新たなプロジェクトが立ち上がっていました。
この夏には珍しいしぼりたての登場でした。醸造年度は7月で切り替わるので、BY23新酒ということになります。
じつは宮城石巻の日高見を醸している平孝酒造が震災後、建物の被害、設備の損傷により酒の仕込みを行うことが出来ず仕込み予定の宮城を代表する酒米「蔵の華」が残ってしまいました。冷蔵庫も壊れ米を次年度まで保存することも出来ず 「自分たちに何か出来ないか」と若き四代目宮森氏はこのお米を引き受けて夏にしぼりたてを醸しました。
6月から仕込み始め7月下旬に上槽。福島もこの時期は暑くて空調の効いた限られた場所での仕込み作業は冬場とは違った苦労があったそうです。36歳の四代目宮森氏と若手杜氏山口氏の名コンビはこれからも日本酒業界に新たな風を送り続けてくれることでしょう。

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