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#042 香川県「悦凱陣(よろこびがいじん)」
悦凱陣(よろこびがいじん)

読み方も?となってしまうこの銘柄は「よろこび がいじん」と読みます。知っている方はこの酒があることを喜び、
知らぬ方は読み方から?となり、さらに口に入れると?!となるのです。アタクシも初めてこの酒を口にした時はやはり驚きの連続でした。それもそのはず、当時は淡麗辛口のような綺麗な酒が主流でしたから。だからといって綺麗の反対語が汚いではないのが酒の表現の面白いところ。そして飲み易さから入る酒の世界は段々と濃厚な酒の味わいを知りたくなるのです。
そして数年の時が過ぎ、再び悦凱陣が飲みたくなりました。久しぶりに出会った凱陣は背筋がシャンとするくらいの酸味と骨格のしっかりとした濃醇な味わいなのに五味のバランスが良く、ひとつひとつ繊細でスピード感があります。

この酒を醸す丸尾本店は金比羅山のお膝元にあり、幕末期には高杉晋作や桂小五郎(木戸孝允)が潜伏していたこともある蔵なのです。(床の間や天井裏にからくりを作って匿った部屋もあるそうです。)元々の銘柄は「凱旋」でしたが、明治末期に今の「凱陣」と変えたそうです。そして字画を占ってもらったところ、アタマに小印を付けると運命が開けると言われ「悦」を加えた「悦凱陣」になりました。ラベルも洒落っ気なく酒の成分表のみ。このラベルを書いているのは丸尾社長のお母様だそうで、270石(1升瓶換算2万7千本)の小さな酒蔵は杜氏も兼任している丸尾社長と経理や事務をこなし、麹室の作業を手伝ってもらう奥様、それと従業員が数名ほど。ベルトコンベアのような動力は一切無く、昔ながらの手間のかかる作業で酒造りを行っております。11月初めの?立てから3月末の皆造までほとんど1人で蔵に籠もる丸尾社長の労働の厳しさと精神的な苦痛は想像を絶する作業でありましょう。
そして春から秋への間にはワイナリーや本格焼酎の蔵から試飲会と全国津々浦々、いや世界へと飛び回っているのです。
この時の写真は酒屋さんの試飲会で撮影したときの様子。ブースに向かったときは余りの人気ぶりでお酒は無くなり、飲めませんでした。丸尾社長が「すんまへん、酒はありませんがせめてお水でも・・・」と仕込み水を頂きました。なんだか、とろみのあるような味わいのあるお水でした。生原酒なのに常温で熟成させたり、更にはそれをお燗にしたりと様々な飲み方が楽しめます。複雑味ある豊かな味わいの凱陣は純米酒好きの貴方には欠かせない銘柄の一つと言えましょう。

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